【アズールレーン】「ウォースパイト(戦艦)」の史実・歴史・物語などの情報まとめ【ロイヤル】

アズールレーン(アズレン)のロイヤル戦艦「ウォースパイト」の史実・実際の歴史・物語などの掲載しています。
アズールレーンをプレイしていて、実際の軍艦の歴史が気になった方はぜひご覧ください。

スポンサーリンク

アズールレーンの「ウォースパイト」

艦種:戦艦
所属:ロイヤル
レア度:SSR

全戦艦の中でも最大級の火力を誇るロイヤルの戦艦です

クリティカル率100%のスキル「絶対命中のオールドレディ」による超強力特殊砲撃で高耐久の敵も溶かしてくれます

そして、ロイヤル艦隊に編成することもでき、クイーン・エリザベスとの組み合わせで更なる火力を獲得することができます

今回はこちらの「ウォースパイト」の史実や歴史を簡単に書いていきたいと思います

ウォースパイトの史実

基本情報

イギリス
就役 1915年3月8日
退役 1945年
後1947年スクラップ売却処分

主要目
全長 195.3m
最大幅 31.7m
乗員 1220名
基準排水量 3万2468t
満載排水量 3万6450t
喫水 9.5m
主缶 アドミラリティ式重油専焼三胴型水管缶6基
主機械 パーソンズ式オールギヤードタービン4基
軸数 4軸
軸馬力 8万馬力
最大速力 24ノット
航続力 7200海里-12ノット
燃料 重油3400t
兵装 ・42口径15インチ(38.1センチ)連装砲4基8門
・45口径6インチ(15.2センチ)単装砲16基
・45口径3インチ(7.6センチ)単装高角砲6基
・39口径2ポンド(40ミリ)8連装ポムポム砲4基32門
・20ミリ連装機銃2基
・20ミリ単装機銃27基
・53.3センチ水中魚雷発射管4門

クイーン・エリザベス級
一番艦 クイーン・エリザベス
二番艦 ウォースパイト
三番艦 バーラム
四番艦 マレーヤ
五番艦 ヴァリアント

初期~(最強戦艦・クイーン・エリザベス級の二番艦)

イギリス海軍初の15インチ砲搭載戦艦であり、クイーン・エリザベス級と呼ばれる5隻の戦艦のニ番艦です

アズールレーンは主に第二次世界大戦を舞台としたゲームですが、このウォースパイトは第一次世界大戦、第二次世界大戦と共に活躍した戦艦です

その活躍から、敬意を込めて「オールド・レディ」と呼ばれるようになりました

第一次世界大戦当時、 日本やアメリカが14インチ砲を搭載する超弩級戦艦を建造しました

それに対抗し、イギリス海軍は更に強力な15インチ砲を付けた戦艦を建造してやろうってことで、クイーン・エリザベス級の建造が開始されました

そして第一次世界大戦中の1915年1月19日に一番艦の「クイーン・エリザベス」が就役しました

次いで、1915年3月8日に「ウォースパイト」が完成、就役しました

ウォースパイト含むクイーン・エリザベス級は初の15インチ砲搭載戦艦ではありますが、このクイーン・エリザベス級戦艦の特筆すべき点は砲力だけではありません

最も厚い部分では330ミリを誇るバイタルパート部分の装甲の防御力の高さも有名で、その防御力は「当時の戦艦では最強」と言われているほどです

また、速力も25ノットと巡洋戦艦並みの速さでした

つまり強い、固い、速いの3拍子揃った、今までの戦艦とは次元が違う超強力な戦艦がこのクイーン・エリザベス級です

その強さから「高速戦艦」と呼ばれていました

中期~(傷だらけの最強戦艦ウォースパイト)

1915年3月8日の就役から半年ほど経過した時期、ウォースパイトは座礁事故を起こします

また、同年12月には三番艦「バーラム」と接触事故を起こします

ここから「最強戦艦ウォースパイトの傷だらけの生涯」が始まります

というのも、このウォースパイト、損傷する回数が他艦と比べると圧倒的に多く、しかし絶対に沈まないという「傷だらけでも生き残る」というアニメの主人公のような一生を送っているのです

「ウォースパイト」建造後、しばらくすると四番艦「マレーヤ」五番艦「ヴァリアント」も建造され、1916年に超強力戦艦のクイーン・エリザベス級艦隊が完成しました

クイーン・エリザベス級艦隊は、第一次世界大戦の中でも最大と言われている艦隊決戦「ユトランド海戦(ジュットランド海戦)」にもイギリス海軍の主力として参加しています

この最大の海戦で、「ウォースパイト」は15発の砲弾を受け大破、更に舵を損傷、その場でぐるぐると円を描き続けてしまう状態に陥ってしまい(ウォースパイトの死の行進)、恰好の的となってしまいました

しかし、この「ウォースパイト」が恰好の的になってしまったことにより、なんと他のクイーン・エリザベス級姉妹艦への攻撃が薄くなり、全くの偶然ですがクイーン・エリザベス級戦艦を全員救って帰還するという偉業を成し遂げました

帰還後、ウォースパイトの修理が行われましたが、舵の不具合は生涯ずっと残ることとなりました

そんなしぶとさを見せつけたウォースパイトですが、ユトランド海戦の3ヵ月後、今度は五番艦のヴァリアントと衝突し損傷を負います

ほんとにドジっ子です

後期(第二次世界大戦~終戦)

第一次世界大戦終結後、クイーン・エリザベス級は数回に渡っての近代改装でその姿を一新させました

第一次世界大戦中に建造されたものであるにも関わらず、その高火力・高防御・高速力からクイーン・エリザベス級戦艦は第二次世界大戦でも大いに活躍しました

中でも「ウォースパイト」は特に活躍し後世まで賞賛されることとなります

1940年4月、第二次ナルビク海戦に参戦

ノルウェイ沖にて隠れていたドイツ軍の駆逐艦隊を発見し、味方と共に10隻のドイツ軍駆逐艦を殲滅します

同年5月に地中海艦隊に所属し、7月にはイタリア海軍の戦艦「カイオ・ジュリオ・チェザーレ」と交戦、これを撃破します

この時、「ウォースパイト」は「カイオ・ジュリオ・チェザーレ」に対する砲撃で2万6,000ヤード(約24km)という長距離砲撃に成功、移動する目標への長距離射撃の命中記録を残します

アズールレーンにおける「ウォースパイト」のスキル「絶対命中のオールドレディ」という名前も、この出来事が由来になっているのだと思います

更に1941年3月、アドリア海の夜戦にてイタリアの巡洋艦3隻と駆逐艦2隻を撃沈させるという凄まじい快進撃を続けます

ですが、ここからまたウォースパイトは傷をよく負うようになってしまいます

1941年5月、クレタ島沖にて敵機の爆撃を受け破損、アレクサンドリア港にて応急修理をすることになります

しかし、アレクサンドリア港での応急修理中にも爆撃至近弾を受け、その損傷を広げることとなり、急遽同盟国であるアメリカで修理が行われることとなりました

そして1943年9月、ドイツ軍の大型誘導爆弾「フリッツX」を3発命中させられるという、生涯最大の傷を負うこととなります

「フリッツX」は世界初の誘導ミサイルで、イタリアの新鋭戦艦「ローマ」を一撃で葬り去るほどの威力を持っており、ウォースパイトはそれを3発も命中させられ当然大破してしまいます

ですが、それでも「ウォースパイト」は沈まず、イギリスに帰国し本格的な修理をすることになります

修理後すぐ、1944年6月にはノルマンディー上陸作戦に参加します

この作戦でも「ウォースパイト」は触雷により推進軸1機を破損するという傷を負ってしまいます

それでも、「ウォースパイト」は決して沈まず、最後まで生き残り続けました

この様子から「第二次大戦中、最も活躍した戦艦」として賞賛される栄誉を得ました

そして1945年に退役し、1947年にスクラップとして売却処分が決まり、ファスレーンのスクラップ場で解体されることが決定します

ですが、ファスレーンのスクラップ場へ曳航移送中、「ウォースパイト」は嵐に遭遇しマウンツ湾にて座礁、傷を負っても必ず生き残るというウォースパイトの生き様を最期に見せつけました

結局、その場で解体が行われ、1956年に解体が完了しました

傷を負っても必ず生き残る「傷だらけの最強戦艦ウォースパイト」

「オールド・レディ」と称される彼女の物語、私はとても大好きです